犬のチョコレート中毒
チョコレート中毒は、チョコレートに含まれるテオブロミンやカフェインの過剰摂取によって起こります。
症状は下痢や嘔吐、呼吸が荒くなったり、震えがおき、死亡することもあります。
犬のカフェインとテオブロミンの中毒は20mg/kgで軽い症状がみられ、40~50mg/kgで重篤な症状、致死量は100~200mg/kgと言われています。
製品による差はありますが、カカオ99%のチョコレートで100gあたりテオブロミン1100mg、カフェイン120mg位で、
普通のミルクチョコレートではカカオ36%のものを調べたところテオブロミン250mg、カフェイン25mgでした。
板チョコ1枚約50gとすると、カカオ99%チョコでテオブロミン550mg、ミルクチョコ125mgですので、
カカオ99%チョコで体重1㎏あたり1/25で中毒、1/5で死に至るリスクがあるということです。
つまり、5kgのわんちゃんがダークチョコ1枚で命の危険があるということです。
ミルクチョコでは体重1kgあたり1/5で中毒、1枚が死に至るリスクになります。
5kgのわんちゃんが食べたとき、1枚で症状がでる可能性があります。
ミルクチョコレートより、ダークチョコや料理用のチョコレートの方がはるかに危険なのです。
チョコレートを手づくりする方は、絶対にわんちゃんの手に届くところにチョコレートを置かないで下さい。
もし食べてしまった場合は、なるべく早く病院に連れて行ってください。
吐かせたり、胃洗浄、活性炭の投与によって、中毒のリスクを減らすことができます。